本来は親しい人だけが通夜に弔問する
 通夜の儀礼は一般的に、夕方から1時間程度行われます。弔問者はその間に、式場に到着するようにします。受付で記帳したあと、案内に従って進みます。

仏式の通夜
 
仏式の通夜は、僧侶の読経の後に遺族が焼香し、続いて弔問者が焼香します。焼香の後は順次通夜ぶるまいの席に案内されることもあります。通夜ぶるまいとは、料理をつまみながら故人の思い出を語り合う席のことです。

神式の通夜
 
神式の通夜は通夜祭といい、故人の霊を霊璽(れいじ)に移す「みたまうつし」などが行われます。場合により、その後通夜ぶるまいの席が設けられます。

キリスト教の通夜
 
簡単な拝礼が行われます。内容は聖書の朗読や祈祷、讃美歌(聖歌)斉唱などですが、宗派や教会によって多少異なります。終了後、別室で簡単にお茶などを飲み、思い出話をすることがあります。
 本来、通夜は、ごく親しい人たちが、故人と別れを惜しむ夜です。ですから一般の人は、出来るだけ告別式に会葬するようにし、やむをえず、告別式に行けない場合のみ通夜に弔問するのが本来の形です。
 通夜ぶるまいの席に案内されたときは、軽く箸をつけましょう。しかし、長居をすると遺族の迷惑にもなりかねません。ころあいを見て、辞去するようにしましょう。
 
 帰る際には遺族に一言あいさつを、と思うかもしれませんが、遺族は何かと忙しいものです。静かに退席するのもやむをえません。
葬儀・告別式では出棺まで見送りたい
 会葬者は、予定の時間よりも少し早めに着くようにします。受付で、香典を渡して記帳します。
仏式の葬儀・告別式
 
僧侶の読経で始まります。続いて遺族、会葬者の順に焼香を行います。
 焼香を終えると順次帰る地方もありますが、出棺がある場合には、これを見送りたいものです。葬儀後あるいは出棺前に遺族から会葬者に挨拶が行われます

神式の葬儀・告別式
 
神道の葬儀のことを神葬祭といい、葬儀・告別式を葬場祭といいます。楽が奏でられ、誄歌(しのびうた)、祭詞、弔辞と続き、玉串奉奠(たまぐしほうてん)で告別します。
キリスト教式の葬儀・告別式
 キリスト教式の葬儀は、教会で行われるのが普通です。
告別の献花は、葬儀・礼拝の後の告別式で行われます。しかし、出来れば葬儀、礼拝から参列したいものです。
 席が指定されていないときは、自分の立場よりもやや控えめの席に座りましょう。葬儀の時間に遅れたときは、末席に座ります。
 知人の顔を見つけることもあるでしょうが、挨拶は黙礼程度にとどめます。大声を出してあいさつしたり、談笑したりするのは禁物です。

 自分の信仰を持っているひとは、無理にその葬儀のかたちに合わせる必要はありません。自分で考えたもっともよい方法で、故人を偲びましょう。

弔問・会葬時に気をつけること
弔問・会葬時に気をつけること

Tokyo Hakuaisha

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