通夜ぶるまいには気軽につまめる料理に
 通夜の後、喪家が弔問客にふるまう食事や酒のことを通夜ぶるまいといいます。通夜ぶるまいは、本来は故人と親しかった人と思い出話をしながら、死者と飲食をともにし、最後の交わりをすることです。弔問客への接待も大切ですが、本来の意味を忘れないようにしましょう。
 最近では、寿司屋や仕出し屋に頼むことが多いようです。通夜ぶるまいでは、お酒を出します。しかし、酒宴が目的ではないのですから、お酒の量は全員に行き渡る程度で十分です。
 本来、仏式の通夜ぶるまいは、肉や魚などの「生ぐさもの」を避け、精進料理を出すのがならわしでした。しかし最近では、あまりこだわりません。事前に弔問客の人数を正確に把握できないので、弁当よりも、すしやサンドイッチといった、気軽につまめる料理を大皿に盛って出すことが多いようです。
お酒が入るため、場所を忘れて大声で騒ぐ人が出てきます。そんな人には接待係から、さりげなく注意してもらいましょう。
 遺族の疲れがピークに達する頃なので、通夜ぶるまいはあまり遅くならないうちに切り上げます。予定の時間になったら、通夜ぶるまいを終える旨を接待係から伝えてもらいます。
通夜でのあいさつは
簡潔でよい
●弔問返答
通夜の間にお悔やみの言葉をいただいたときは、簡潔にお礼の言葉を返します。香典や供物に対しては、「ありがとうございます」という言葉を使ってはいけないと言
う人がいますが、とくに根拠はありません。素直にお礼して良いでしょう。
●通夜ぶるまいのあいさつ
喪主は、通夜ぶるまいの席であいさつをします。あいさつは形式張らずに、故人に対する思いを、素直に表現すればよいのです。一言でも良いので、自分の言葉で表現しましょう。

Tokyo Hakuaisha

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