打ち合わせでは寺院の都合を確認します
 寺院との打ち合わせは、通夜までに遺族が直接行います。まず、寺院の都合を確認します。それに従って、通夜と葬儀の日程を決めるようにします。戒名も、死亡後すぐに檀那寺に依頼し、通夜までに授かるようにしておきます。打ち合わせでは、式場まで、僧侶がどんな交通手段を用いるのか、忘れずに確認しておきましょう。車で来る場合は、駐車スペースが必要になります。
僧侶の控え室を用意しておきましょう
 通夜の当日には、僧侶が着替えたり、通夜が始まるまでの時間を過ごすために、控え室を用意しておきます。僧侶は、通夜の1時間くらい前に到着します。着いたら控え室に案内し、茶菓子でもてなします。喪主はすぐに控え室に出向いてあいさつします。そして、葬祭業者の担当者も交えて、通夜の段取りについて最終的な確認をします。その後通夜までの時間を利用して、白木の位牌に戒名を入れてもらいます。
 部屋数が少なく、僧侶の控え室のために一室とれないときは、遺族の控え室に間仕切りをして、スペースを作ってもかまいません。また、僧侶に遠方から足を運んでもらう場合は、ホテルなど宿泊場所の確保も必要です。
お布施を渡すのは
通夜も前でもかまいません
僧侶には、わざわざ足を運んでもらったお礼として、お布施とは別に「御車代」を包みます。
ほかにも僧侶が食事を辞退したり、食事を用意しなかった場合には、「御膳料」を包みます。
 金額は、お車代は5千円〜1万円程度です。ただし遠方から足を運んでもらった場合は、実費を考慮し、それよりやや多く包みます。それぞれ別の白無地の封筒に収め、「御車代」「御膳料」と表書きします。僧侶が帰るとき渡すのが、一般的です。
御布施は本来、葬儀の後に改めて寺院に伺い、手渡すものです、それが難しい事情にあるときは、葬儀が終了したときに式場で手渡すようにします。しかし、葬儀の混乱に紛れて、忘れてしまうこともあるので、通夜の前に僧侶にあいさつするときに渡すこともあります。そのときには、「先に失礼ですが」と一言添えましょう。
お布施の意味

 封筒の表書きに「御経料」「御戒名料」などと書くのは、間違いです。お経も戒名も金額で取り引きされる性格のものではありません。本来は、来ていただいた事への感謝を込めて、「寺院の活動に用いてください」という意味で、お布施として差し出すものです。差し出す方も本来の姿勢を忘れないようにしたいものです。したがって表書きは、「御布施」とするのが正解です。

Tokyo Hakuaisha

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