火葬場へは火葬証明書を持参します
 棺を載せた霊柩車を先頭に、車に分乗して火葬場に向かいます。車両の手配は葬祭業者がやってくれます。霊柩車とハイヤー(タクシー)、マイクロバスの3台が普通です。霊柩車には喪主が位牌をもって乗り、ハイヤーには、僧侶と遺影をもった遺族が乗り、マイクロバスにはその他の遺族・親族や友人が乗ります。遺族・親族以外で火葬場へ同行してほしい人には、当日早めに相手の都合を聞きます。車両を手配するので、火葬場へ同行する人数は、葬儀のまでに決め、業者の係員に伝えます。火葬場へは忘れずに、火葬許可書を携行します。火葬許可証がないと、遺体を火葬することは出来ません。
炉の前で焼香し
控え室で静かに待っています
 火葬場に着くと、火葬場の係員によって、柩が炉の前に運ばれます。みんながそろったことを確認してから、柩は炉の中に収められます。柩が炉の中に収められたら、炉の前に設置された焼香台で、喪主から順に全員で焼香します。その際に、僧侶が同行していれば、読経も行われます。
 火葬にかかる時間は火葬場によって異なり、短いところで40分、長いところで2時間くらいです。その間、控え室で待つことになります。隣室の他の家族の迷惑にならないよう、静かに待機しましょう。
●神式の場合
柩を炉に入れる前後に「火葬祭」を行います。斎主が祭詞を奏上し、遺族や友人たちが順に玉串奉奠をします。
●キリスト教式の場合
火葬に先立って、牧師または神父が祈りを捧げ、聖書の朗読などを行います。
火葬が終わったら2人1組で骨を拾います
火葬が終わったら、遺骨を台から骨壺に納めます。これを収骨といい、拾骨・骨あげともいいます。箸を使い、喪主から順番に、一片の骨を2人1組で持ち、運びます。箸を使うのは、故人をあの世へ橋(箸)渡しするからと言う意味があります。
 収骨の際、竹と木の箸で、一人ずつ拾う地域もあります。また、関東ではすべての骨、関西ではのど仏を中心とした骨など、拾う骨の量が異なるため、骨壺の大きさが異なります。例えば関西で全ての骨を拾いたいならば、あらかじめ業者に大きな骨壺を用意してもらう必要があります。
かつては「火葬場からの帰路は往路と違う道にする」といわれたこともありますが、気にする必要はありません。

Tokyo Hakuaisha

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