引継は宴席終了の席でおこないます
 葬儀が終わると、お手伝いをしてくれた人から、事務の引き継ぎをします。
次にあげるものを、それぞれの担当から受け取ります。
○香典
○香典帳・供物帳
○芳名帳
○弔辞・弔電
○出納帳・領収書・残金
領収書や香典はその場で整理して、香典帳や出納帳などと照合し、漏れがないか確認しておきましょう。お手伝いの人からの引継は、宴席の途中で行うのではなく、宴席の終了後に行います。宴席の途中で行う場合は別室で行いましょう。
お世話になった人に挨拶に伺いましょう
 葬儀の翌日か翌々日には、喪主が直接に寺社や教会に伺い、御礼をします。故人の恩人や葬儀でお世話になった人たち、町内会なども訪問し、御礼を言います。とくにお世話になった人には菓子折などを持参します。自宅で葬儀をした場合は、近所の人にも大勢の弔問客や車両の出入りで迷惑をかけます。お詫びとともに無事に葬儀を終えたことを報告します。
・挨拶回りは初七日までにします。
・挨拶回りが出来ない場合には、礼状を送ります。
忌明けには形見分けと
片づけをします
 四十九日をすぎたら遺品の整理をし、形見分けと片づけをします。
●形見分け
親族や故人と親しくしていた友人に、故人の愛用品を記念として送る習わしを形見分けと言います。形見分けは、相手に喜ばれるようなものにします。形見分けをするのは、ごく親しい関係の人が対象ですが、それでも相手を選ばないとかえって迷惑になることもあります。
送るものと相手は慎重に選ぶようにします。先方の意向を確かめても良いでしょう。高価なアクセサリーなどは、故人の財産ですので、相続が確定する前に勝手に処分すると、後でもめ事の種になります。贈与税が発生することもあるので、形見分けには不適切です。品物は、全く包装しないか、奉書紙で軽くくるむ程度にします。また、目上の人に形見分けをするのは失礼です。きれいな着物だけど柄が時代遅れで・・・ 等という場合には、リフォームしてから送っても良いでしょう。和装小物店、リサイクル店などでは、持ち込みの着物生地からバックや小物入れを作ってもらうことが出来ます。
●片づけ
その他の故人の遺品は、保管するものと処分するものとにわけます。手紙や日記、手帳、住所録は、後で必要となることもあるので、保管するようにします。故人の仕事に関する書類は最低7年間、保存しておく必要があります。後で所得税が問題になることがあるからです。片づけについてはとくに決まりがなく、急いでする必要もありません。遺品を一度に多量に捨てるのは、世間体が悪いと感じるなら、少しずつ捨ててもいいでしょう。

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